平均価格3933万円、7カ月連続で前年比上昇

東日本レインズによると、2026年7月の首都圏中古戸建住宅の成約件数は1738件で前年同月比1.9%減となり、4カ月ぶりに減少した。一方、平均成約価格は3933万円で0.6%上昇し、前年同月を上回るのは7カ月連続となった。前月比では価格が1.8%下落しており、前年比では高いものの直近月からは弱含んだ。平均土地面積は143.96平方メートルで前年比4.7%縮小、建物面積は102.74平方メートルで1.6%縮小、平均築年数は25.11年だった。

在庫2万3197件、6カ月連続で減少

7月末の中古戸建て在庫は2万3197件で前年同月比1.2%減となり、6カ月連続で前年を下回った。中古マンションが同月に在庫増となっているのとは対照的である。戸建て市場では土地面積、接道、建物状態、再建築可否、境界、擁壁など個別性がマンション以上に強く、平均価格だけでは評価しにくい。在庫が減っていても、条件に問題がある物件は売却期間が長くなる一方、駅近や整形地など希少性がある物件では買い手が集まりやすい。

海外売主は土地・建物の調査を売却前に整理

海外居住の所有者が日本の戸建てを売却する場合、買主側の調査事項が多くなるため、契約直前に資料を集め始めると時間を要することがある。登記、境界、道路、建築確認、増改築、設備、雨漏りや修繕履歴など、価格以外の情報が取引条件に直結する。相続や長期保有物件では取得時資料が不足しているケースもある。市場在庫が減っている局面でも、物件固有の問題が解消されるわけではないため、売却価格を決める前に買主が確認する資料を整理し、実際の近隣成約事例と比較することが円滑な売却につながる。