7月分・第2四半期分の公表を延期

国土交通省は2026年10月29日、10月30日に予定していた不動産価格指数の公表を延期すると発表した。対象は2026年7月分および第2四半期分で、指数算出に使用するプログラムに不具合が発生し、原因確認と精査に時間を要していることが理由とされた。さらに、2026年4月以降に公表を予定していた2026年1月から6月分、2025年第4四半期分、2026年第1四半期分についても、同様の理由で公表が延期されている。

年間約30万件の取引価格情報を基礎

不動産価格指数は、年間約30万件の不動産取引価格情報を基に、全国や地域別の価格動向を指数化する統計である。住宅用不動産と商業用不動産の指数があり、市場全体の価格変化を把握するために利用される。国土交通省は所有権移転登記情報を基にした取引件数・面積の統計も別途公表している。価格指数の公表延期は市場価格が下落したことを示すものではなく、統計の算出と確認に関する問題である。

投資分析ではデータの対象時点に注意

不動産投資家や市場分析担当者にとって、公的価格指数の更新遅延は最新の市場動向を比較する際の制約となる。特に過去の指数と直近の売買事例を組み合わせる場合、データの対象期間が異なる点に注意が必要だ。国土交通省は新たな公表日が決まり次第、速やかに知らせるとしている。今後は修正後の公表日と指数の対象期間が重要になる。公表が再開されるまでは、既存の公的統計や個別の取引情報を使い分ける必要がある。