7月の月例マーケットウォッチを公開
国土交通大臣指定の東日本不動産流通機構は8月10日、2026年7月度の月例マーケットウォッチを公表した。同統計は首都圏1都3県を中心に、中古マンション、中古戸建て、新築戸建て、土地などについて成約、新規登録、在庫、価格、面積などを継続的に集計する。不動産を売却する際に重要なのは、ポータルサイトの募集価格だけでなく、実際に成立した取引のデータを見ることだ。
売出価格と成約価格は同じではない
売却査定では周辺の「売り物件」が目に入りやすいが、募集価格は売主の希望を含んでおり、その金額で取引が成立するとは限らない。REINS系統計では成約物件、新規登録物件、月末在庫を分けて集計しているため、価格だけでなく市場にどれだけ物件が出ているか、取引が成立しているかを確認できる。売却を急ぐ場合と時間をかけて高値を狙う場合では、同じ市場でも価格設定の考え方が異なる。
海外オーナーは保有コストも含めて判断
日本に不動産を持つ海外居住者が売却時期を判断する場合、為替だけでなく管理費、修繕積立金、固定資産税、賃貸中なら賃料収入と退去時期なども考慮する必要がある。市場価格が上昇していても売却まで長期間を要すれば保有コストが増える。成約価格、成約件数、新規登録、在庫の組み合わせを見ることで、「高く売れる市場」と「早く売れる市場」が同じとは限らないことを把握できる。