2026年7月に都市計画決定
文京区は2026年7月、後楽二丁目南地区第一種市街地再開発事業を都市計画決定した。対象は文京区後楽一丁目および後楽二丁目の一部で、施行区域面積は約2.6ヘクタール。区が8月6日に更新した事業資料では、2026年度に第一種市街地再開発組合を設立し、2027年度に解体・建築工事へ着手、2034年度の竣工を予定している。東京都環境局も8月4日、同事業の環境影響評価書案について知事の審査意見書を公表した。
飯田橋周辺で長期的に進められてきた街づくり
後楽二丁目地区では2000年代初めから複数のまちづくり組織が設立され、道路整備や周辺再開発が段階的に進められてきた。2023年には飯田橋駅周辺基盤整備方針、2025年には飯田橋駅周辺基盤整備計画が策定され、今回の南地区再開発は駅周辺の都市機能更新の一部に位置付けられる。再開発区域では土地の有償譲渡に届出が必要となる制度も適用されており、通常の不動産売買とは異なる手続きが関係する。
周辺不動産は完成時期まで長い点に注意
大規模再開発は周辺の交通、歩行者動線、商業環境や土地利用に影響する可能性があるため、近隣住宅や投資物件の評価材料になる。ただし、本事業は2034年度竣工予定であり、現在から完成まで長期間を要する。工事期間中の環境変化と完成後の利便性向上を分けて考える必要がある。また再開発による周辺不動産価格の上昇を保証するものではない。飯田橋・後楽園周辺で投資を検討する場合、現在の賃料や価格だけでなく、都市計画と完成スケジュールを長期的に確認することが重要になる。